おどらにゃそんそん

好きなものを摂取しながら楽しく生きたい 異論反論は程々に聞きます

星組公演RRR所感-"舞台化"について思いを馳せる

お久しぶりです!(いつもの

ついに年1の2023年エンタメまとめすら諦めました!うーんなんか恥ずかしくなっちゃって……(今更

もしかしたら気が向いたら1月下旬とかにまとめるかもしれない

 

が、やっぱり感想まとめておいたほうが私が楽しいし(自分のブログの一番の読者は私)、今年は見たやつで書きたいなと思ったやつは前向きにブログにまとめようかな、と思っています。自分の気持ちを残すの、大事なのでね。

 

1/1の初日のチケットをフォロワーがとってくれていたので楽しみにしていましたが、劇団のやらかしで初日が見られずブチ切れていたところ、別のフォロワーに声をかけていただいた(優しさに泣いた)のと、初のチケトレ勝利で1/9にマチソワしてきました。

 

タイトルには書きましたが映画も舞台もネタバレしまくるので、ネタバレ読みたくない人はどっちも見てから読んでください。

 

 

 

演目発表時の懸念と実際の舞台でどうなっていたか

私はもともとゆるゆるいろんな映画を見るのが好きで、RRRも公開前から絶対見るー!と思っていたので、公開から二週目に見てて「はー!こりゃヒットするの納得ですわ!」と思ってました。まさか宝塚化するとは微塵も思わなかったけどね…(余談ですがいろんなオタクがRRR宝塚でやろ!と言ってましたが私(ととある一人のフォロワー)はRRRは物理的に無理だけどバンバン!ならいける!むしろキキさくでやれ!って思ってました

なので「RRRの宝塚化」が発表されたときにいろいろ無理くない……?と思っていた部分がいろいろ改変なされててなるほどなーと思ったのでそこ中心で語ろうと思います

ちなみにRRRは映画館で2回、家で1回見ただけなのであんまり詳しくないです!

 

ナートゥ一日二公演さすがにハードすぎやろ

まず「あーーナートゥことありで見たかったんだろうな……」がまっさきに来ましたが、それと同時に「映画の撮影は一回きりだけど舞台はmax一日2公演やってさらにぶっ通しでショーもあるんやぞ……」と思いました(し今でも思わなくもない

映画だと2人がわりとずっとずっと踊ってる印象がありましたが、間にソロのダンスを含めたり、あと何よりビームの仲間の天華さん天飛さんがパーティに潜入していた設定への変更によりぶっ通しで踊り続ける羽目になるのも避けててよかったなーと思います。(まぁそれにしたってハードだと思うので怪我等ないよう祈りは捧げたくもなりますが

特に天華さん天飛さんどちらもいいダンサーでノーナートゥ……と悲しんでいたので二人がナートゥ参戦は素直に嬉しかったです!!!全体的にビームのお仲間があまり潜まずに焦ってバタバタやらかし感ありますが、まぁ話をシンプルにするためと短縮しやすかったのかな、と思います。

 

虎どうするの

映画版のビームの登場は半裸で赤い液体を頭から被って虎に追い回されるシーンから始まります。それは総督邸への襲撃時に大型獣を放って大混乱に陥らせるためです。たまに動物も存在しますが(ベルばらのペガサスとか)、虎はスピードと力強さと必要だから、組子が虎にでもなるのか……?でもなんかあんまりかっこよくできなさそうと心配しました。

ここに関しては大幅改変してましたね。襲撃をひっそり行う。割と無鉄砲っぽいけどまぁ仕方ないよね急いでるし……みたい雰囲気でしたね。そして「虎!忘れてないから!」とビーム自体を「虎のような男」としてデカい虎のセットの上から登場させるという……。こういうファンへの「忘れてないよ😉😉」目配せ大好物だけど、巨大セットででてくるのはおもしろかったな。

 

肩車どうするの

あと良くイメージとしてでてくるのがビームがラーマを肩車してのバトルですね。あそこ大好き!だったんですけど、さすがに礼真琴さんが暁千星さん毎公演肩車してたらハードすぎるからやめろ!!と思ってました。あと、肩車する理由がラーマが足を痛めつけられた上で狭い地下牢に入れられていてその時は走れなかったせいではあるので、足を痛めつけずに普通に牢から救ってちょっとリフトする動きとか入ったりするのかな?と思ってました。

結局肩車はなしでしたね!それはそう そして映画だとコムラム・ビーム→再度投獄→ビームが処刑場に連れて行かれる→ラーマがビームを逃がす→ラーマ投獄→ビームが助けに来る、の流れでしたがコムラム・ビームからビームをすぐに助けてラーマ投獄になってましたね。まぁ処刑場のが助け出しやすそうだもんね……

コムラム・ビーム後の静まり返った夜の広場のところがわりと良かったのでなくなったのは少し残念ですがまぁ仕方無い……

 

そもそも3時間の映画どうやったら1時間半にすんの

なんで一本物にしなかった!?の驚きが正直ありました。(それとは別にVIOLETOPIAはめちゃくちゃ楽しみだった)今までもいろいろ舞台化してきましたが、「3時間の映画」で「同じ内容をやりそう」だったので難しそうだな……と思ってました。(ハイローのときはオリジナルストーリーだったりしたし。一番近いのはめちゃ早足だったサンファンかなぁ)

これに関してはシーンを削る、バトルシーンを削る等々で対応してましたね。映画では目玉のシーン(=映像映えするから舞台では難しいシーン)をガツガツ削ってた印象。虎と肩車とあと最初のラーマニキが群衆押さえつけるところとかいろいろ。

 

それとも、愛か。←時間足りねぇのに足すなし

これに関しては愛どこいった感はいなめないっす!どうした!あれかアクタルとジェニーは博愛友愛なのか!!トップコンビだとどうしても恋愛だと思ったぞ!!ジェイクなんか婚約者だし!!三角関係か?と思ったらふつーにジェイクとるんるんで去って友情エンドだし!!そもそもジェニーとの出会いから利用する気満々かよお前!!(利用して近づけばみたいなセリフ映画にありましたっけ……覚えてないだけか?

なのでこれに関しては愛か……?になってます、まだ。

 

ここまでは、見る前のどうすんの!?の変更についてまとめてみました。

 

見終わってから感じたこと

ちゃんとRRRの味してて良かった

まずちゃんと「RRRの味」がしたなぁが素直な気持ちでした。宝塚の大型コラボ案件、"ちゃんとしてる"なーーというのが感じます。ハイローのときも大満足でした。個々の役者のすばらしさもあるでしょうし。特に礼さんのビームは喋りの音程ですかね?たまにまじで映画版のビームや!!ってところが存在しててすごい。(一番感じるのはマッリと会ったときの「マッリ……!」の言い方

個人的にLoad Aim Shootがなくてラスト撃つのがラーマになったり、番手問題もあってかラストラーマの登場よりビーム登場のが派手だったりでラーマの神性はかなり減らしてるな、とは思いましたが、多分時間の兼ね合いとわかりやすさを優先したのかな、と思ってる部分はあります。あとラーマが神様はインド神話前提で日本人にはわからないのもあるだろうし。

 

原作音楽があると強い

今回のRRRのRRRっぽい!!!を一番感じさせてくれたのは、やはり音楽の力なのでは?と思っています。まずあのボイパっぽいイントロとWATERRRの2人のダンスで一気に世界観に引き込まれました。ナートゥはもちろん、Dosti、Raamam Raaghavam、Komuram Bheemudoと、やはり元映画の曲があるだけで一気にRRRを見てる気分になるなぁという気持ちになりました。多少端折っちゃうのも、大きな問題でもないかな……(ほんまか?)みたいになるし、何よりやっぱりEtthara Jendaで〆ると「うわーー!RRR見たわぁ!!!」になりますね!インド映画はやっぱハッピーで締めなきゃね!!ちゃんとエッタラジェンダ〆してくれてありがとう!!!

 

舞台化の醍醐味について

世の中にはびこるメディアミックスという商法ですが、どうせだったら"メディアミックスの意義"もあってほしい。じゃあ今回のRRRの舞台化の意義、映画にはない魅力ってなんだろう?と思ったときに出てきたのがWATERRR/FIRRRE/SINGERRRの存在と、コムラム・ビームかなぁと思っています。

WATERRR/FIRRRE/SINGERRRという"上位存在"

RRRの魅力の一つにドハデアクションは絶対にあるじゃないですか。そこに絡まってくる炎と水のモチーフの鮮やかさも魅力だと思います。特に総督府侵入時のラーマとビームの火と水の決めポーズはものすごくて大好きだったりします。水、火を使える舞台もあるけどそれにしたって上限はあるし、映画の迫力を超えるのは多分不可能。(多分宝塚大劇場は使えない)

そこで水の精/火の精の役割を出せるのが強みですよねー。WATERRR/FIRRREは特に踊り方が全然違っていて見てて楽しい。星組の誇るダンサーたち!!水の柔らかさと火の力強さと。また、"擬人化"することで"顔の表情"が追加されるのがまたいいですよね!そう思うと水の精は憂いに近く火の精は怒りに近いのかなと思うと、ビームとラーマの内面の差もでていいところだなあと思います。(余談ですがFIRRREの鳳花るりなさんの表情がとにかくずっと強くて最高で大好きだからみんな見て

あともともと音楽劇としても強いインド映画で、SINGERRRとして固有の立ち位置の存在がいるのもいいなと思うし、SINGERRR男女のふたりが最初のゴーンド族にいて、ゴーンド族を感じる文様の衣装を着ているのも√Bheemとして、ビームを見守る霊魂みがあって良いなーと思ってます。(Dostiタイミングでイギリス兵がSINGERに混ざってるのはちょっとオモロポイントではあるが

 

生歌のパワーと民衆の力強さ

やはり舞台と映画の一番の違いは、眼の前で等身大の人間が、毎回演じているということ。

特に礼真琴さんの歌声は、劇場全体の包みこみ力がものすごい。眼の前の人が直接歌っていて、場を占拠する、その感覚がとてもあるので、コムラム・ビームはぐっときます。

あと1789のときも思ったんですけど、劇場でみると、群衆の力の臨場感はやはり映像に比べると段違いなんですよね。1789そんなぐっと来てなかったんですけど、劇場で見て初めておもしろさを感じました。説得力が違う。

眼の前の人間が歌で訴え、それに呼応して群衆が立ち上がる、そのシーケンスの説得力の強さはできれば劇場で体感して欲しい!!(尚チケットは即日完売ですのであしからず

 

おわりに

というわけで自分が楽しいだけのRRR感想言語化でした!!すげー楽しかった!!やっぱ私のために書くの楽しいな!!

このあとVIOLETOPIAを勝手にこねくりまわしたのも書こうと思っております。書くの楽しみー